田んぼは、ただ作物を育てる場所ではない。
水の流れ、地面の呼吸、太陽の角度、草の伸び方――
すべてが「自然の技術書」のように読める現場だ。
草刈りの振動、暑さで霞む視界、
何度も手を入れ直す水管理。
その一つひとつが、壊れた機械を直す時の「見立て」と似ている。
同じ場所に同じ方法は通用しない。
自然も、機械も、毎回違う顔を見せる。
だからこそ、
汗を流しながら向き合った時間は、
すべてが “再生の技術” へとつながっていく。
田んぼに立つと、
機械と自然が、同じリズムで息をしているように感じる。
それは、ものづくりを生きてきた者だけが掴める、
深い学びの季節だ。


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